2019/10/19

満員御礼!@アーサー・ビナード講演会 with みんなのデータサイト「ちっちゃいこえ」があつまって


9月21日の「アーサー・ビナード講演会 with みんなのデータサイト『ちっちゃいこえ』があつまって」(さよなら原発神戸アクション主催)。当日は雨も心配されるお天気でしたが、たくさんの方にご来場いただきました。
東電経営陣無罪判決の新聞を掲げる
アーサー・ビナードさん


第1部では、紙芝居「ちっちゃいこえ」(丸木俊・位里夫妻が1950年から約30年かけて描いた原爆の図」をもとにした紙芝居)とアーサーさんのウィットに富むトークで、しっかり内部被ばくの恐ろしさを認識。内部被ばくを「鼻唄三丁矢筈斬り」と落語で説明されたのは、すごかった!「鼻唄三丁矢筈斬り」とは、侍の斬り方があまりに見事で斬られたことに気づかず歩き回り、やがて体が破たんするということですが、被ばくで「斬られ」ていても、病気になったりするのが遅いから、誰が「斬った」かわからない(だから東電の経営陣も無罪)・・・まさに内部ひばくの恐ろしさです。


大沼淳一さん

第2部は、みんなのデータサイトの大沼さんから、汚染廃棄物や汚染土の現状を説明していただきました。今でも原発の敷地内では原子炉等規制法の通りに、100bq/kgを超える放射性廃棄物はドラム缶で厳重管理なのに、原発事故で外に出てしまった放射性物質に関しては8000bq/kg以下ならば放射性物質とみなさないことになってしまった。それは、事故後「当面の考え方」とされていたのに、その後、議員立法で放射性物質汚染対処特措法として法律となってしまった。大沼さんも悪の根源の法律と呼んでいました。
中村奈保子さん

同じく「みんなのデータサイト」の中村さんから土壌汚染がよくわかる「放射能測定マップ」のこと、特に簡易英語版が昨日発売だったので、2020年オリンピックを前に、海外に日本の状況を説明するのに活用できますよとご紹介いただきました。


小橋かおる
私(小橋)は放射性物質汚染対処特措法という悪法を止められるのは地方自治だ!と訴えさせてもらい、放射能汚染防止のために法整備を求める意見書を県議会や市議会から国会に出してもらう活動や、神戸市長に放射性汚染土の規制に関して問う「神戸市長への手紙」についての活動紹介をしました。 
丸尾兵庫県会議員

ちょうど震災瓦礫の焼却処分問題などで動いてくださった丸尾まき県議が来場だったので、あの当時兵庫県知事から「100ベクレル/kg以下と証明できるなら受け入れる」との発言を引き出したことを紹介してくださり、市民と議員のつながりの大切さを改めて認識しました。


最後の座談会では、汚染水をどうするか、特に「大阪湾に流す」という大阪市長の発言を撤回させるアクションについての情報共有などありました。


もりだくさんの内容で、ブースもたくさんで、私を筆頭にスタッフはバタバタしてて、様々ないたらぬ点があったと思いますが、今回のイベントに参加いただいた皆さま、また賛同団体の皆さま、イベントを共有してくださったすべての皆さまに、心から感謝いたします。


当日の様子は、下記の動画でご覧いただけます(紙芝居「ちっちゃいこえ」上演部分は著作権の関係上カットさせてもらっています)。
■20190921 「ちっちゃい こえ」があつまって 第1部アーサー・ビナード講演会
https://www.youtube.com/watch?v=OhrqRoZji58&feature=youtu.be
■20190921 「ちっちゃい こえ」があつまって 第2部 トーク・セッション
https://www.youtube.com/watch?v=6lw_Z3COwbo&feature=youtu.be

当日の会場の様子
賛同団体一覧掲載のチラシ裏面