2009/03/25
「花と爆弾」5周年☆ありがとう
2004年3月25日。「花と爆弾-もう、戦争の暴力はやめようよ」が刊行されました。あの日までは、2001年の同時多発テロから、アフガン空爆、世界中で起こるテロ、そしてイラク戦争と、ますます暴力的になる世界で為すすべもなくただただ怒りと悲しみを短歌に込め、所属している「海市」という短歌会の同人誌に発表を続ける日々でした。
そんな思いを形にして多くの人に知ってもらえる機会を与えてくれた「海市」の先生方や歌人仲間たち。そして励ましてくれた友人、家族。その支えがなければ、私には「花と爆弾」を上梓する気力はなかったでしょう。
そして、発行と同時にたくさんの方々がこの小さな詩歌集を購入して、「アフガン、イラクの子どもたちのために何かしたい」という私の思いを共有してくださいました。多くのアーティストが「アートを通して平和の祈りを広めたい」という私の願いに協力してくださいました。多くの方々に支えられての5年でした。
初版の「花と爆弾」はもうすぐ完売になります。「花と爆弾」の販売と収益寄付を活動の柱にしてきた5年でしたが、子どもたちが戦争に巻き込まれない世界が1日でも早く訪れるために、これからはどのような活動を私に続けていけるのか、模索しながらの5周年となっていますが、これからも小さくてもできることを続けて行きたいと思っています。
5年間ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いいたします。
☆ 現在展開中の私なりの平和活動
*メールマガジン「7世代に思いをはせて」
未来の子どもたちに平和な美しい地球を残すために、日々のニュースをネイティブ・アメリカンや偉人たちの素敵な言葉と供に紹介しています。
バックナンバーをご覧ください。
*報告会の参加とブログでの内容紹介
テレビや新聞ではわからないイラクやアフガニスタンの状況も、現地に赴くジャーナリストの方々の報告会では知ることができます。また、マスメディアと違って、こちらから質問もできます。できるだけそのような報告会に参加して、このブログで紹介していきます。3月の報告は下の記事にまとめましたので、ご覧ください。
☆ 今後のイベント予定
2009年9月に「花と爆弾」挿絵原画展を伊丹のクロスロード・カフェで1ヶ月間開催する予定です。
講師をお招きして、アフガニスタンについてや私たちにできることをお話してもらう企画もあります。詳しくはブログやHPでお知らせしますね。
2、3月はこんな報告会に行ってきました
2月20日 日本国際ボランティアセンター(JVC)によるパレスチナ報告会
「花と爆弾」ではJVCの「イラク支援」にずっと寄付を続けさせてもらっているのですが、今回パレスチナ部門の報告会が大阪であると聞き、参加してきました。2008年末から年明けまでのイスラエル軍による空爆で電気もままならない中での、現地職員のパレスチナ人女性からのビデオメッセージも紹介されましたが、JVCが続けている子どもたちへのビスケットとミルクの支援と、それを支える日本へ深い感謝の言葉を述べていらっしゃいました。
またJVCの広報担当の女性が、「花と爆弾」の活動のことを覚えてくださっていて、私と会えたことにとても喜んでくださいました。「花と爆弾」を支えてくださる皆様を代表して、私もJVCさんの現地での変わらぬ努力に感謝の気持ちを伝えました。
3月2日 パレスチナ・ガザ この現実
~幾千万の物語り ―映像と言葉で知る―
2004年にパレスチナ人のシャハダ監督が制作された「レインボー」の上映会と、ガザに詳しい清末愛砂さんのお話。
2008年の年末から繰り広げられたイスラエル軍によるパレスチナ空爆の記憶も生々しいですが、規模は違っても同じ様な戦闘が繰り返され、無実の人々、子どもたちが命を失い、また希望を失っていくという現実を「レインボー」は淡々と伝えてくれました。同じ地球上に住む人間として胸が詰まる思いでした。
講師の清末さんとは何回かイラク報告会でお会いしたことがあったので、後で個人的にお話もさせてもらいました。私はイスラエルについてあまり知らないので、人々の暮らしや平和への考え方など質問させてもらいました。やはりアメリカ人と同じように自分たちの戦争は「正義の戦争」だという認識を持たされているような気がしました。
3月3日 日本ペンクラブ主催「平和の日の集い」in 神戸
立松和平さんや俵万智さんなど、著名な文筆家がそろっての平和にまつわるリレー・トークでした。開催地が神戸ということもあって、95年の震災時の思い出を語る方も多かったです。ただ、気になったのは「私は戦争を知らない。平和ぼけしている。」と年輩の作家の男性が何度もおっしゃったこと。彼は焼け跡の東京で育っているし、親や兄弟は大丈夫だったとしても、多くの身近な人を戦争で亡くされたと思うのだけど。。。そして、現在もあの空襲のような理不尽な状況で命を落としている子どもたちの存在を、ニュースなどを通して知っているはずなのに。。。
もしかしたら、「平和ぼけ」と言う事によって、戦争を語るという決して楽しいことではないことを避け、思い出したくないつらい出来事を封印されているのかもしれません。
3月7日 宝塚でNGO紹介展とバザー
「花と爆弾」で支援させてもらっている「宝塚・アフガニスタン友好協会」も出展されていたので行ってきました。代表の西垣さんから、いろいろと最新アフガニスタン情報を教えてもらい、また回りで出展されていたいろんな国を支援しているNGOのブースで、素敵なエスニックグッズをたくさん買いました。
購入したのは、イラン製サフラン、アフガニスタンのクルミ、バングラディッシュの刺繍入りポーチにタイの紙でできたカードと、インドネシアの籐のハンドバッグ。支援もできておしゃれもできるという、バザーは本当におすすめのイベントですよ。
3月20日 プラン・ジャパン ネパール現地職員による報告会
個人的にプラン・ジャパンという国際NGOのスポンサーになっています。多くの国で子どもの支援と地域開発を手がけるプランでは、毎年現地職員を招き、現地の様子をスポンサーに報告してくれるのですが、今年はネパールについてでした。
ネパールの貧しい村から、ブローカーを通してインドの歓楽街の売春宿に売られていく幼い少女や、そこから救出された後のリハビリセンターについてのビデオが流されましたが、自分が人身売買される少女だったらと思うと、本当に体が凍りつきます。あんな幼い子どもを使ってでも、金儲けをしたい人たちがいること事態が信じられない現実です。
3月21日 イラク取材帰国報告会
フリージャーナリスト西谷文和さんhttp://www.nowiraq.com/の「最新映像で見る イラク取材帰国報告会」に行ってきました。頻繁にイラクで取材&支援活動をされている西谷さんの報告会には、できるだけ行くようにしているのですが、今回はいつもよりたくさんの方が参加されていて、嬉しく思いました。イラク戦争開始より6年目の春。まだたくさんの人が関心を持ち続けてくれているんですね
3月17日にイラクから戻って来られたばっかりの西谷さんのお話。 かなり治安も回復してきたようですが、興味深かったのは、イラクのテレビです。
昨年末、ブッシュに靴を投げつけたジャーナリストさんがいましたが、彼は3年の禁固刑になってしまったんですよね。でも、イラク市民は彼のことをとても支援していて、その気持ちを表すために、テレビ画面の右上には、常時彼の顔写真と、「禁固○日目」っていうのが放送されているんですって。彼を応援する気持ちには、シーア派もスンニ派もなくて、みんながイラク人として、彼の釈放を願っているとも。そういう姿を見ていると、米軍撤退の後には、イラクが分裂せずに、以前みたいにひとつのイラクとなって国の再建に皆で取り組めるんじゃないかと、西谷さんは希望を感じていらっしゃるようでした。
私もそう願います。
2月20日 日本国際ボランティアセンター(JVC)によるパレスチナ報告会
「花と爆弾」ではJVCの「イラク支援」にずっと寄付を続けさせてもらっているのですが、今回パレスチナ部門の報告会が大阪であると聞き、参加してきました。2008年末から年明けまでのイスラエル軍による空爆で電気もままならない中での、現地職員のパレスチナ人女性からのビデオメッセージも紹介されましたが、JVCが続けている子どもたちへのビスケットとミルクの支援と、それを支える日本へ深い感謝の言葉を述べていらっしゃいました。
またJVCの広報担当の女性が、「花と爆弾」の活動のことを覚えてくださっていて、私と会えたことにとても喜んでくださいました。「花と爆弾」を支えてくださる皆様を代表して、私もJVCさんの現地での変わらぬ努力に感謝の気持ちを伝えました。
3月2日 パレスチナ・ガザ この現実
~幾千万の物語り ―映像と言葉で知る―
2004年にパレスチナ人のシャハダ監督が制作された「レインボー」の上映会と、ガザに詳しい清末愛砂さんのお話。
2008年の年末から繰り広げられたイスラエル軍によるパレスチナ空爆の記憶も生々しいですが、規模は違っても同じ様な戦闘が繰り返され、無実の人々、子どもたちが命を失い、また希望を失っていくという現実を「レインボー」は淡々と伝えてくれました。同じ地球上に住む人間として胸が詰まる思いでした。
講師の清末さんとは何回かイラク報告会でお会いしたことがあったので、後で個人的にお話もさせてもらいました。私はイスラエルについてあまり知らないので、人々の暮らしや平和への考え方など質問させてもらいました。やはりアメリカ人と同じように自分たちの戦争は「正義の戦争」だという認識を持たされているような気がしました。
3月3日 日本ペンクラブ主催「平和の日の集い」in 神戸
立松和平さんや俵万智さんなど、著名な文筆家がそろっての平和にまつわるリレー・トークでした。開催地が神戸ということもあって、95年の震災時の思い出を語る方も多かったです。ただ、気になったのは「私は戦争を知らない。平和ぼけしている。」と年輩の作家の男性が何度もおっしゃったこと。彼は焼け跡の東京で育っているし、親や兄弟は大丈夫だったとしても、多くの身近な人を戦争で亡くされたと思うのだけど。。。そして、現在もあの空襲のような理不尽な状況で命を落としている子どもたちの存在を、ニュースなどを通して知っているはずなのに。。。
もしかしたら、「平和ぼけ」と言う事によって、戦争を語るという決して楽しいことではないことを避け、思い出したくないつらい出来事を封印されているのかもしれません。
3月7日 宝塚でNGO紹介展とバザー
「花と爆弾」で支援させてもらっている「宝塚・アフガニスタン友好協会」も出展されていたので行ってきました。代表の西垣さんから、いろいろと最新アフガニスタン情報を教えてもらい、また回りで出展されていたいろんな国を支援しているNGOのブースで、素敵なエスニックグッズをたくさん買いました。
購入したのは、イラン製サフラン、アフガニスタンのクルミ、バングラディッシュの刺繍入りポーチにタイの紙でできたカードと、インドネシアの籐のハンドバッグ。支援もできておしゃれもできるという、バザーは本当におすすめのイベントですよ。
3月20日 プラン・ジャパン ネパール現地職員による報告会
個人的にプラン・ジャパンという国際NGOのスポンサーになっています。多くの国で子どもの支援と地域開発を手がけるプランでは、毎年現地職員を招き、現地の様子をスポンサーに報告してくれるのですが、今年はネパールについてでした。
ネパールの貧しい村から、ブローカーを通してインドの歓楽街の売春宿に売られていく幼い少女や、そこから救出された後のリハビリセンターについてのビデオが流されましたが、自分が人身売買される少女だったらと思うと、本当に体が凍りつきます。あんな幼い子どもを使ってでも、金儲けをしたい人たちがいること事態が信じられない現実です。
3月21日 イラク取材帰国報告会
フリージャーナリスト西谷文和さんhttp://www.nowiraq.com/の「最新映像で見る イラク取材帰国報告会」に行ってきました。頻繁にイラクで取材&支援活動をされている西谷さんの報告会には、できるだけ行くようにしているのですが、今回はいつもよりたくさんの方が参加されていて、嬉しく思いました。イラク戦争開始より6年目の春。まだたくさんの人が関心を持ち続けてくれているんですね
3月17日にイラクから戻って来られたばっかりの西谷さんのお話。 かなり治安も回復してきたようですが、興味深かったのは、イラクのテレビです。
昨年末、ブッシュに靴を投げつけたジャーナリストさんがいましたが、彼は3年の禁固刑になってしまったんですよね。でも、イラク市民は彼のことをとても支援していて、その気持ちを表すために、テレビ画面の右上には、常時彼の顔写真と、「禁固○日目」っていうのが放送されているんですって。彼を応援する気持ちには、シーア派もスンニ派もなくて、みんながイラク人として、彼の釈放を願っているとも。そういう姿を見ていると、米軍撤退の後には、イラクが分裂せずに、以前みたいにひとつのイラクとなって国の再建に皆で取り組めるんじゃないかと、西谷さんは希望を感じていらっしゃるようでした。
私もそう願います。