2004/05/29

 
今日5月28日は「アフガン零年」の神戸での最後の上映日でした。神戸ではたったの2週間のそれもモーニング・ショーだけの上映でしたが、これから日本各地で上映されていきますので、まだこれからの地域にお住まいの方は、是非見て下さい。そして、この映画の主人公の少女がもしも実在していたら、米軍の空爆下でどうしていただろうか、今のアフガンでどんな生活を送っているだろうかと、想像してみてください。

私の想像に浮かんでくるのは、あの大きな鍵をかけられた暗い部屋の窓から、じっと外を見つめている少女の大きな瞳だけです。「たすけて」と声に出すことも忘れてしまったかのような少女の瞳。
現在もアフガニスタンの治安は悪化し、情勢はさらに不安定になっていると聞きます。二度と国際社会がアフガニスタンを忘れて見捨ててしまわないよう、少女の瞳に微笑みが戻るまで、できるだけのことをしていかなければと思います。

話は変わりますが、先週は十年ぶりに昔の友人に会いました。ずっと年賀状だけのやりとりだったのですが、今回「花と爆弾」を出版したとことを報告すると、とても喜んでくれて、すぐに注文をくれた友人です。久しぶりに会った彼女が言ってくれました。

「かおるちゃんがこんな活動してるって知ってから、なんかニュースの見方が変わったよ。今までは、戦争のニュースとかみても、ああ、大変だなぐらいにしか思わなかったけど、今は、なんかもっと身近な気がする。」

そうか、そんな些細な事で、ニュースの見方って変わるんだ!と改めて実感しました。それぐらいのことで、遠い異国の悲劇を自分に近づけて考えてもらえるんだったら、もっともっといろんな人に知って貰おう!と、今までとはまた違う新たなやる気がわいてきました。

最後に「花と爆弾」に多大なご協力を申し出てくださった鈴蘭台の美容院Yoshi Hairさんをご紹介します。Yoshi Hairさんで髪を切って貰うようになって、もう十年近くになると思いますが、今回「花と爆弾」をとても応援してくださって、お店に「花と爆弾」を置いてくださっていました。今週からは、「花と爆弾」の取扱店を書いたチラシをお客様に渡してくださっています。店長さんがおっしゃるには、「同じお客さんが書いた本となると、やっぱり関心の持ち方が全然ちがうみたいだから、チラシを配ると効果があると思うよ。」とのことです。やはりちょっとしたことで、関心の持ち方って変わるんですね。
チラシに書いて下さった店長さんの言葉で今日は終わります。

「今、考えなくてはならないイラクの人々の苦しみ、悲しみ、出来事などを題材にされている本です。是非とも一冊手にとって頂ければ、何か考えさせられる、何か感じて頂ける、何か味わって頂けるのではと思う一冊と思うので、推薦させて頂きます。」

Yoshi Hair: 神戸電鉄鈴蘭台駅下車、ダイエー側に降りて、真っ直ぐに30mほど坂を上ると
左手に見えるおしゃれな美容室です。



2004/05/14

 
今週は楽しいことがたくさんありました。
まず、Peace of Cakeという「ケーキを食べてアフガン支援」が出来るという素晴らしい活動を見つけて、5/9の日曜日に早速これに参加されている新開地のカフェNafshaさんに行って、ケーキを食べました。そのうちの10円が支援に回されるのですが、金額は少なくても、誰でもできる素敵な活動だと思いました。
ついでにNafshaさんでも、「花と爆弾」を販売してもらえるようお願いしましたところ、快くOKしてくださいました。皆様、ぜひケーキを食べて、「花と爆弾」を買って、アフガンの子どもたちへの支援活動にご協力ください:)

また当日は、新開地ではミュージック・ストリートというフェスティバルが行われていて、いろいろなバンドがストリートで演奏していました。また、湊川公園では、アート縁日というちょっと珍しい縁日もあって、絵を描いたり、字を書いたり、木を切ったり、布を縫ったりと、いろいろな形のアートが行われていました。私も「花と爆弾」の中の何首かを、筆で書いてもらったり、絵を描いてもらったりしました。また後日「花と爆弾」サイトでご紹介します。

それから、相互リンクさせて貰っている
関西ピースカレンダーのYodaiさんが今日の一言(5月13日)で「花と爆弾」の紹介をして下さいました。
一部抜粋させていただきます。
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美しいものに心を向けさせてくれる短歌や詩が、綴られています。
今まさに起こっている戦争を止めるために 私たちがしなくてはいけないこと。
戦争を起こしている人に対する 抗議や反対の意思表示も そのひとつでしょう。
また それとは別に、
美しい心 愛する心を 伝えていくことも、そのひとつだと 思います。
小橋さんの詩には、その力があります。
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相互リンクしていただけただけでも光栄でしたのに、詩集を購入してくださって、その上、こんなに大々的にご紹介していただいて、感激です。
この活動を始めてから、本当にいろいろな方に助けられています。
それもこれも、本当にたくさんの方がイラクやアフガンの子どもたちのことを心配しているからなのだな~と思うと、子どもたちを助けるために始めた活動ですが、実は私はその子どもたちに助けられているのだろうな~と思うのでした。

12日には、神戸新聞の記者さんが取材に来て下さいました。なんとジュンク堂さんで「花と爆弾」を見つけてくださって、取材を申し込んでくださいました。もしも記事が掲載されたら、またお知らせいたします。阪急六甲のブック・ファーストさんも、「花と爆弾」をとても目立つ場所で販売してくださっています。

皆様のご支援に本当に感謝、感謝の毎日です。

2004/05/03

 
若葉が六甲山系の山々を黄緑色に染める、とても美しい5月がやってきました。
そして、タリバン政権崩壊後に初めて制作されたアフガン映画『アフガン零年』のロードショーも始まります。大阪ではシネ・ヌーヴォさんで5月1日から、神戸ではシネ・リーブル神戸さんで5月15日からです。
私も4月のプレミア上映会で一足先に見せていただきました。映画はアフガン女性の厳しい現実と苦労をテーマにしていながらも、映像には新鮮な美しさがり、また物語は、幼い頃におばあさんに昔話をしてもらっているような穏やかな時の流れとお話のハラハラ感を感じさせる、何と言い表していいのかわかりませんが、不思議なおもしろさがある映画でした。
『花と爆弾』も関連書籍として会場で販売していただいていますので、お時間のおありの方は、是非ご覧下さい。

5月1日はイラクでの大規模戦闘の終了が宣言されてから丸1年の記念日でもありました。
今も続くイラクでの惨状は皆さんご存じのとおりです。今年の4月の1ヶ月だけで、100人以上の米兵が、また1000人以上のイラクの人々が戦闘で命を落としました。
先日メールを下さった神戸の男性が私の気持ちも代弁してくださっているので、ご紹介します。

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戦争の大義よルルルルルルルル
大量破壊兵器はどこに

そうなんですよね。
大量兵器なんて結局、何処にも無かったんですよ。
だったら今回の戦争ってなんなんだろう?
確かにフセインは悪人で国民は大変だったかもしれないです。
実際、フセイン政権が倒れたときはみんなうれしそうだったし...
でもこの戦争さえなければケガや死なずに済んだ人は大勢いたはずです。
そう思うと、何なんだろうと思ってしまいます。

他にもこの詩集を読んで、
「関係ない子供や大勢の人がケガしたり死んでる現実を、なんでみんなわかんないんだろう?」
という思いがヒシヒシと伝わってきました。
結局、戦争なんて国レベルでは利益があったりするんだろうけど、その利益以上に犠牲が大きいんですよね
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罪のない人々が巻き添えになって命を落としてしまうような問題解決方法である戦争という手段が、
これほど簡単に選択されてしまったことを、それを止められなかったことを、とても悔しく思います。
戦闘はまだまだ続くでしょうが、一刻も早くこんな状況が終わるように、そして、またこんなことが繰り返されないように、できることをしていきたいと思います。

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