2022/08/15
政変を肌身で感じた8月15日から1年
8月15日と言えば、これまでは1945年の終戦に思いをはせる日でしたが、昨年、2021年8月15日に、米軍の撤退に伴い、タリバンがアフガニスタンの主要都市を次々と制圧し、首都カブールを掌握した時は、ほんとうに1945年の終戦の日の日本の国民の不安を肌身で感じたような気がしました。
あれから1年。これまで「花と爆弾」で支援させてもらってきたアフガニスタン支援の団体から定期的に届く現地の報告から、治安的には落ち着き、なんとか現地の活動は継続できていることを聞いていましたので、最悪の事態、内乱やテロの激化は、ギリギリのところで抑えられているようだと、遠い日本から見守る1年でした。
中村哲医師が凶弾に倒れた後も、変わらず現地での医療活動、緑の大地計画の水路建設を続けるペシャワール会さんからも、定期的に会報が届き、だいたいの現地の様子を把握させてもらっていますが、6月に報告会を開かれて、その様子が動画で公開されていました。
■ペシャワール会現地報告会 2022年6月4日
配信開始:2022年6月17日(金)
配信元:日本電波ニュース社
YoutubeURL:https://youtu.be/-0D5ROgn7YA
昨年8月以降のアフガニスタンの様子や現地の活動については、上記動画の54分ごろから報告されています。また、当初から活動を継続する上で、最も問題だったのが、アフガニスタンの海外資産凍結や経済制裁から銀行が機能せず、日本から活動資金を送金できないということでしたが、動画(1時間15分あたり)によると、アフガンの資金は凍結されたままながら、国連がヘリコプターでドルを運んで現地の銀行に届け、なんとかお金が回り出したとのことで、銀行が安定してきて、日本からも活動資金を届けられるようになったとのことです。
また、先日の8月12日あたりから、ジャーナリストの西谷文和さんがカブールに入り、現地からの報告を、ツイッターやフェイスブックで続けてくださっています。
西谷さんも昨年の政変以降も、現地の通訳の方を通して、カブールで困窮する人々に物資を配布するなど、支援を続けていらっしゃいます。
西谷さんのフェイスブック: https://www.facebook.com/tani.nishi.94
まだまだ予断は許されませんし、様々な問題がありますが、アフガニスタンの経済制裁が解除され、もっと多くの支援が届き、アフガニスタンの人々が、毎日食べるものに困らず、家族で平穏に暮らしていけるよう、仕事と平和な環境を得られる日を待ち望みながら、私も微力ながらも支援を続けていきたいと思っています。
追記:1946年8月の日本はどんな感じだったのかなぁ?