2008/02/08

 

『君のためなら千回でも』

アフガニスタンの青年が書いたベストセラー小説が映画化されたということで、先日試写会にお招きいただいた。

この映画をきっかけに、多くの人がアフガニスタンについて興味を持ってくれたらいいなっていう気持ちで見に行ったのだけど、

そんな私の小さな期待なんて吹き飛ばしてしまう
複雑なそれでいて普遍的な人間の心模様を、アフガニスタンの少年たちの人生を通して見事に描いた、原作者と監督の人間への愛にあふれた渾身の作品でした。


大好きな友人アミールのためなら、自分の身をもいとわず、自分の気持ちに忠実に行動できる、寡黙な少年ハッサン。

ハッサンのことが大好きなのに、臆病者の自分にはないハッサンの勇気と自分への献身を重荷に、またたぶん嫉妬を感じてしまって、邪険にしてしまい、とうとう取り返しのつかないことまでして、ハッサンを失う少年アミール。


映画を見ながら、なんと繊細な演技ができる子役たちだろうと感心していましたが、このふたりの子役は、なんとアフガニスタンの孤児院などで見つけられた、演技はこの映画が初めてという少年たちだとか。


子どもなのに、どうしてあれほど深い愛情と悲しみを淡々と表現できるのか・・・これまでの少年たちが育ってきた環境を思うと複雑な気分になったけど、


でも、悲しい映画じゃなくて、
本当に深い深い愛情がしみこんでいるような映画です。


アフガニスタンに興味があるとかないとかの次元を越えて、
多くの人に見て、感じてもらいたい映画です。






心からあふれる涙が止まらない―
『ネバーランド』のマーク・フォスター監督が贈る感動巨編          
君のためなら千回でも
明日より全国ロードショー!!→上映劇場一覧をご覧下さい。

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