2023/12/26
2023年をふり返って・・・誰もとめられないのは・・・
2023年も終わろうとしています。
これほどひどい年もなかったのではないかと、私には感じられます。
ガザで、誰にもとめられないままに続く民間人の「虐殺」、
誰にもとめられないままに進む日本の防衛費の突出した増額や、
米国への武器輸出に、沖縄の軍備増強、
そして、誰にもとめられないままに続く日本の原発政策・・・
この原発政策を見ていると、誰にもとめられないのは、
誰も責任を持って考えていないからだろうと、つくづく思います。
(考えているのは、原発や軍需で儲けている人たちだけなのかもしれません。)
今日、2023年12月26日にも、福島原発被害東京訴訟の控訴審で、無責任な判決が東京高等裁判所で言い渡されました。*報告集会の配信録画
簡単に言うと、「津波の対策をしても、原発事故は防げなかったから、津波対策をしなかった国に責任はない。」
これは2022年の最高裁で出された判決で、そして、今日の控訴審は、その判決をなぞるだけのもの。
最高裁判所が、小学生の言い訳のような判決を書き、高等裁判所がそれをコピペしたような判決を出す。(このような高裁判決が続いています)
誰も考えていないのですよ。
国が原発進めるから、進めやすいように司法は判決を書いているだけ。
そこには三権分立も司法の役割も見えません。
今年7月には、若狭湾にある日本最古の原発、高浜1号機が再稼働しました。今年で運転開始から49年になる原発です。そして、9月には48年になる高浜2号機も再稼働し、古い原発が西日本を中心に再稼働していきます。
2011年3月10日以前は、この国は「万が一にも事故は起こさない」と言って原発を動かしていました。事故を起こした福島第一原発は運転開始から40年の原発でした。
今、2023年、この国は福島第一原発事故の責任も認めず、「原発事故が起きても屋内退避で、住民は被ばくしろ」との政策で、フクイチよりもずっと古い原発を動かしています。
ガザの人々はイスラエルのミサイルによって、国を奪われそうになっていますが、私たちは自国の原発政策によって、国土と未来を奪われようとしているとしか、私には思えません。
いったい、この国は何なのか?
民主主義で、私たちが人間として扱われているのなら、こんなことがまかり通るわけがない。怒りも驚きも通り越して、その根本原因が知りたくなる2023年末です。
後記:
今年は英語のブログを毎週更新しましたが、このWords for Peaceは8月の記事(原発関連の無責任について)から書けないままでした。まとまったことを書くのがこのブログなので、いろいろな問題に奔走していたら、なかなかまとめる時間がなかったのです。来年は自身のためにも、問題をきちんと見つめて書く時間を作りたいと思います。
翻弄されながらも毎週書いたブログは2つ。
お正月休みにでもお読みいただけたら、うれしいです。
毎週土曜日更新(今年は関西のPFAS汚染の問題も多く取り上げました)
「7世代に思いをはせて」https://nanasedai.blogspot.com/
毎週火曜日~木曜日ぐらいに更新(海外からたくさんのアクセスがありました)
Tanka Poems against the War https://tankaagainstwar.blogspot.com/
雪にも寒さにも負けない福寿草のように 来年も動きます |