2004/12/24

 
2004年最後の授業では、20年ぶりに復活したチャリティ・プロジェクト、Band AidのDo They Know It's Christmas? を取り上げました。
曲を聴きながら、受講生の皆さんに歌詞を訳してもらいましたが、Mayumi & Makotoペアの作品をベースに、他のペアからの訳詞もところどころにちりばめて、こんなに素敵な、私たちのDo They Know It's Christmas? ができあがりました。ご紹介しますね。

★☆★☆
クリスマスには何も心配することはないさ (Yukako, Shiori & Asuka)
クリスマスには光を入れて、影を消すんだ
そして、私たちの豊かな世界では、喜びの笑顔を広めることができるね
クリスマスには世界中に僕らの手を差しのべよう (Takuya & Kengo)
飢えに苦しんでいる人達のために祈ろうよ (Chika, Sakurako & Kei)
クリスマスなのだから (Masashi & Terutaka)

つらいことだけど (Miyuki & Reina)
あなたが楽しんでいるときにも、窓の外には、
流れる唯一の水は苦しくてつらい涙だけという
恐怖と不安に満ちた世界があるんだ (Ikumi & Chihiro)

そこで鳴っているクリスマスの鐘は
ガランガランとなる悲運の知らせだ (Masashi & Shogo)
さあ今夜、そんな辛いめにあっているのが自分じゃないことを(Yurika & Ryoko)
神に感謝しないといけないよ、今年のクリスマスもアフリカには雪さえ降らないのに・・(Wataru & Ryohei)

アフリカの人たちがもらう
今年一番のプレゼントは生き続けられるということ (Daisuke & Kenjiro)
ああ、何も育たず、雨も降らず、川も流れないような所で、
彼らはクリスマスだということをわかっているんだろうか? (Ikumi & Chihiro)

あなたに乾杯! みんなのためにグラスをあげよう
彼らに乾杯! 焼けつくような太陽の下にいる彼らに (Emi, Tomoyo & Eriko)
彼らは今がクリスマスだって気がついているのかな? (Yurika & Ryoko)

世界中に食べ物を!
世界を豊かにしよう!
世界に生きる力を!(Tomo, Takuya & Shingo)
彼らにもまたクリスマスがやって来たことを知らせてあげよう!
彼らに再びクリスマスの幸せを!(Chieko & Akihiro)
★☆★☆

受講生の皆さん、素敵な歌詞をありがとう!
20年前この曲が書かれた頃は、エチオピアはひどい干ばつに襲われ、多くの人々が飢えに苦しんでいました。古くからキリスト教を信仰するエチオピアの人々に、一緒にクリスマスを祝ってもらいたいという気持ちが強く伝わってくる歌詞になりましたね。

ところで、20年後の今年、このチャリティー・プロジェクトを復活させた理由のひとつは、「アフリカの状況は20年前より悪くなっているから」だということです。アフリカだけでなく、世界的に貧富の差はますます拡大していて、餓死する人が後を絶ちません。クリスマスの時だけではなく、いつもみんなが幸せでいられることを祈り続けていきたいと思います。今日は私の好きな"Imagine"の一節で終わりますね。
Imagine all the people living life in peace.

2004/12/19

 
今日は宝塚で行われた国際NGOバザーに行って来ました。「花と爆弾」が支援させてもらっている宝塚・アフガニスタン友好協会の西垣さんも出店されていました。西垣さんは一昨日アフガンから帰国されたばかりということで、バザーのお手伝いをさせていただく傍ら、アフガンでのお話を聞かせてもらったり、写真を見せてもらったりと、とても有意義な一日となりました。

西垣さんは、12月3日から16日までの間アフガンに滞在されていたのですが、支援されている孤児院や保育所、また大学などを回られて、必要な物を買いそろえたり、また今後必要なものを現地の人に聞いたりされたそうです。校舎も教師も全く足りないのが現状のようですが、見せてもらった写真では、子どもたちは皆明るく、サッカーを楽しんだり、勉強をしたりしているように見えました。

そして、その数々の写真の中に、『花と爆弾』を教科書にして、皆で英語を勉強している写真が!孤児院に暮らす高校生達の英語の教科書として、今回西垣さんがアフガンに持って行ってくださった『花と爆弾』30冊を手に、みんな一生懸命読んでくれている様子が伺えました。

去年の今頃は、まだ『花と爆弾』の原稿さえも仕上がっていない時期で、ただ、今度出版する詩集をいつかアフガンの子供たちにも読んでもらえたらな~と、淡い夢を見ていただけだったのですが、1年もしないうちに、こんなに素晴らしいことが実現するなんて!本当に感激しました。なかなかこの感動を言葉で表現するのは難しいのですが、写真は後日、西垣さんから頂けることになっているので、その時には、メインのホームページで皆様にご紹介しますね。

そうそう、見せていただいた写真の中に、映画『アフガン零年』(西垣さんは映画製作の支援もされていました)の主人公マリナちゃんの姿も見られました。少し大人っぽくなって、とても綺麗になっていました。明るい瞳がとても印象的でした。

アフガンの治安は,都市部では現在のところ比較的落ち着いているそうです。ただ数日後に内閣の閣僚メンバーの発表があるそうで、その内容しだいによっては、また衝突が始まるかもしれないとの懸念はあるそうです。地方では軍閥が勢力を保ったままですが、一日も早く、武力ではなく法の力のもとに、皆が安心して暮らせる国家体制が築かれることを、心から祈っています。そして、いつか一人の旅行者として、気軽にアフガンに遊びにいけたらなと願ってやみません。

2004/12/06

 
昨夜は空爆を受ける夢を見ました。台風27号崩れの低気圧のもたらした暴風が、夢の中で爆風に変わったのかもしれません。場所は多分ファルージャのモスクの中か何かで、イラク人のご婦人や子どもたちと、あるだけの布をまとってできるだけ衝撃を少なくしようと必死になっている夢でした。夢でしかありませんが、すごく生々しくて、爆弾がヒューって音を立てて上空から落ちてくるときの気持ちは、「あの爆弾が私の上に落ちたら、死ぬしかないんだ」という、何と形容していいのかわからない「落ちてくるな」という切望と「仕方がない」という絶望の入り交じった気持ちでした。夢の中の爆弾は近くに落ちたようで、爆風が打ちうけてきて、細かいものがいっぱい飛ばされてきたのですが、それは瓦礫や人の肉片でした。

私にとっては夢の中の出来事でしたが、ファルージャでは毎晩のように続いていることなのですよね。そのことは、世界中の誰もが知っていているのに、誰も止められない。イラクで市民が30人死亡なんていうニュースにもう誰も驚かない。でも、自分の街に爆弾が降ってくるとしたらどうでしょう。それも超大国が軍事作戦として、数百人?(それともザルカウイ1人?)のテロリストを殺害するために、数万人の市民の頭上に爆弾を降り注いでいるとしたら。こんな理不尽なことがまかり通る世界になってしまったことを思い知らされる、とても辛い夢でした。

世界はどんどん暴力的になっていますが、それを止めようと思う人もまたどんどん行動を起こしつつあるように思います。これからも「花と爆弾」の活動を末永く続けて、暴力での問題解決をやめよう!と少しでも考えて、行動してくれる人々と出会って、一緒に希望の輪を広げていけたらと思います。

そんな私のところに、オーストラリアより素晴らしい知らせが届きました。マリア・フルッチさんというタスマニア大学の講師で、以前私が試験的に作っていた英語のHPを見て、昨年ご連絡下さったのですが、先日再度ご連絡いただいて、私の詩を数編、オーストラリアのキャンベラで開かれたアジア学会で紹介してくださったそうです。今回の彼女の研究は9/11以降インターネットに現れた日本の反戦詩についてということで、私の詩もその一例として紹介してくださったとのこと。会場の人々はそれらの詩にとても感動してくださったのことです。彼女の論文は「花と爆弾」のリンク一覧でご覧になれますので、ご興味のある方は是非お読みください(全文英語なのが残念ですが・・・)。少しだけ、論文の最後の文章をご紹介させていただきますね。

the internet protest poetry provides a detailed, informative insight into the minds of those who engage in the debate about terrorism around the world. (インターネットに現れた抗議の詩は、テロリズムについて論争に関わっている世界中の人々の心(ものの考え方)に、詳細な、また有益な見識を与えている。)
フルッチさんの書かれているように、詩という形をとおして、私の考えを世界の人々と少しでも共有できたら、これ以上の喜びはありません。

今日は、このへんで。


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