2009/10/12

 
アフガニスタンに平和を

先日、書家の小阪美鈴さんが開催されている伝統文化こども教室に、短歌の講師としてお招きいただきました。十余名の小学生を受講生に、まず始めに、「花と爆弾」の絵と短歌をつかったカルタ取りをしながら、短歌のリズムと歌へこめる思いと詩的感覚を身に着けてもらおうと思いました。

最初に子どもたちにアフガニスタンの小学生が笑っている写真をみせて、
「みんな楽しそうに笑っているよね。日本の小学生かな?」と聞くと、
「ちがうよ~」「どこの国だろう」「え~?」と子どもたちは、熱心に写真を見入っていました。

「この子達は、アフガニスタンの小学生だよ。アフガニスタンって聞いたことある?」と質問。
全員が知っていると手をあげました。
「どうして知ってるの?」と続けると、
「戦争」、「戦争」と皆がそれぞれに答えました。

そう、戦争です。
この教室にいる子どもたちが物心ついた頃から、ず~っとアフガニスタンでは戦争が続いています。
そして、写真の中で笑っている子どもたちも生まれた時から、ず~っと戦争が続いています。


カルタ取りをしてから、それぞれに「自分が皆に伝えたいこと」という主題で短歌を作ってもらいました。
月のウサギがご飯を配る歌や、風船にのって宇宙から地球を見たいという歌、
「戦争はこわいもの戦争をやめ町を平和に」という1首を作ってくれた男の子もいました。


2001年10月8日のアフガン攻撃から、もう8年が過ぎました。
米国をはじめとする「先進国」は、その間ず~っと爆弾をアフガニスタンの地に降らし続けています。
アフガニスタンに必要なのは、爆弾の雨ではなく、ほんとうの雨。
井戸を満たす水、水路を流れる水です。

オバマ大統領はまだアフガニスタンへの兵の増派を考えているようですが、
あの旱魃の大地に、これ以上爆弾を降らせて何になるというのでしょう。


岡田外務大臣が昨日アフガニスタンを電撃訪問しました。
インド洋上での給油活動を停止した後、どのような貢献が日本にできるかを鳩山政権は模索しているようです。
今こそ、「戦争はやめて町を平和に」とアメリカに言うべきです。
また、日本はそのように行動するべきだと信じます。

2009/10/02

 
「花と爆弾」第6回寄付を終えて

毎年9月末に、多くの方々からさまざまな形で「花と爆弾」に寄せられた浄財を、アフガニスタンとイラクの子どもたちのために活動するNGOに寄付をさせてもらっていますが、今年も無事、その日を迎えることができました。

今年は例年よりも寄付させていただける金額は少なくなりましたが、1冊の小さな詩画集で、6年間もこの活動を続けさせてもらえたのも、支えてくださったおひとりおひとりの平和への願いのお陰と思っています。

ありがたいことに、初版ももうなくなりました。
9月25日には増刷版が届きました。
今回は読みにくい漢字にふりがなをつけてもらい、小学校高学年でも読んでもらえるようにしました。

2001年10月8日のアフガニスタン報復攻撃からもうすぐ8年。
今でもアフガニスタンの戦闘は続き、市民や子どもたちの被害は後を絶ちません。

小さな活動ですが、続けていかなくてはと、
増刷版を手に誓いを新たにしています。


「花と爆弾」第6回寄付報告

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