2017/05/11
「カレーズの会」報告会
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報告をするシェルシャーさん カンダハールでの医療活動に従事 |
このところアフガニスタンの状況は悪化していて(空爆による死者は2015年比で2016年は48%増(/_;)、また難民の帰還(国が安定したから帰ってくるのではなくて、各国から追い返されている)が増える一方の中、さらなる治安悪化が懸念されるとのこと。
もともとは農業国のアフガンにおいて、この状況を少しでも改善させるには、農業ができるように国土を整備するなど、皆が働ける環境を整えることが何より大切であるとのことです。
この1年間の「カレーズの会」の活動としては、子どもの健康と妊婦さんを守ることに力を注ぎ、子どもたちの各種ワクチン接種、妊婦さんへの破傷風ワクチンや、夜間でもお産ができる体制整備を行ってきたとの事でした。
代表のレシャードさんは、長年日本でお医者様をされていて、今は在宅医療に力を入れているとのこと。アフガニスタンのお話の時は、とても深刻なお顔でしたが、日本での在宅医療のお話の時は、とても生き生きとしたお顔で、「病院に来られないような患者さんのところに行って治療するのが医者の仕事。それは、日本の患者さんでも、アフガニスタンの患者さんでも同じ。必要とされているところに行って治療する。」と語られました。
写真は、左がカンダハールで医療活動をする弟のレシャード・シェルシャーさん、真ん中が日本で医療活動をする兄のレシャード・カレッドさん。素晴らしいご兄弟です。
今年も、秋には「花と爆弾」から寄付をさせていただくことを約束して、記念撮影♪
追記:宝塚・アフガニスタン友好協会の西垣敬子さんに感謝。
「花と爆弾」の活動当初から、たいへんお世話になり、また寄付も続けて参りました「宝塚・アフガニスタン友好協会(TAFA)」の西垣敬子さんが、御年80歳を越えられたこともあり、協会の活動は2017年3月を持って終了されることになりました。これからは個人的に支援を続けていきたいという西垣さん。TAFAはなくとも、西垣さんとはこれからもお会いして、アフガニスタンのことなど、いろいろと教えていただきたいと思っております。
写真は、2017年3月の宝塚NGOフェアにて、最後の展示会をされた時の西垣さんと。
今後は、TAFAに寄付させていただいていた分を、「カレーズの会」への支援とさせていただこうと思いましたので、こちらでご紹介させていただきました。
暴力の連鎖の発端でもあったアフガニスタンに平和が訪れるとき、この世界も暴力ではなく、対話と和解で問題を解決することを学ぶのでしょう。そのときが必ず来ると信じて、アフガニスタンの支援を続けていきたいと思います。